いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
協会では、「性育検定」という、「性」と「心」をテーマにした性教育のプログラムがあります。
そこではまず、「おかあさん、性教育は怖いですか?」というお話します。
なぜかといえば、「性教育」と聞くと、一瞬だけでも顔をこわばらせる方が多いからです。
実をいうと……わたしも、そのような感情を持ち合わせていました。
「性教育」と聞くと、怪訝な顔をされる方の気持ちがよくわかります。
今思えばこそですが、当時は、ほんとうに……怖かった……
でもだからこそ、今は口を酸っぱくしていいます。
「怖いからこそ、安心感をもとにした性教育を」と。
さて今日は、なぜ性教育を怖いと思うのか? に迫りながら、「性教育はお母さんもしあわせになるためのもの」というお話をしたいと思います。
「安心感」には、「お母さんがしあわせである」が欠かせません。
性育アカデミー協会の性教育では、ここは必ずお伝えしています。
あなたの考えのヒントになれば幸いです。
「恥ずかしい」「面倒くさい」=「怖い」
私は、「性教育は怖い」という感覚を持っていた、お母さんでした。
子どもたちはすでに、29歳と24歳で成人しています。
振り返ってみても、性教育を意識したことはなく、「なんとなく、覚えるだろう……」という、当時はなんとも意識の低い状況にありました。
生理の教育であったり避妊については、子どもに話した記憶が少しあります。
けれども当時の私にとって、「性のことを話すことはとても怖かった」のです。
この「怖い」という感情は、「恥ずかしい」「面倒くさい」という感覚そのものでもありました。
そして、その「怖さ」っていったい何だろう?と考えたことがあります。
すると……答えができてきました。
「怖い」が出てくるのは、知らないからだと分かりました。
なにより、「恥ずかしい=怖い」が、とても邪魔をしていたなぁ、と思います。
性の知識を学び知っていたなら……
必要以上の羞恥心や恥ずかしさという感覚が両親から受け継いだものだと解っていたらなら……
もっと違ったことを教えてあげることができたのではないか……と、振り返ります。
お母さんがしあわせになる「性教育」
また少なくないお母さんが、こうおっしゃいます。
「わたし、いま幸せではないから、子どもにどうやって「性」のことを伝えたらいいのかわかりません」
「わたしはもういいので、子どもだけは幸せな結婚をしてほしいと思って、性教育のお話を聞きに来ました」
でもね……そうではなくて……
今は「幸せではない」と思っていても、いいんです。
今から幸せになればいいだけなのですから。
お母さんご自身が、自分のしあわせはあきらめないを大切にしてほしいのです。
心理のカウンセラーとなって、いま想うことがあります。
それは、性の事情で自分に自信を持てない方がとても多いことです。
性のこじれによりセックスがうまくいかなったり、パートナーを作ることができなかったり、親から自立ができなかったり……そういった「大人になりたくない」という状況を作りだしているように感じるのです。
一方で、「性」の学びを深めると、お母さん自身がパートナーシップと向き合うきっかけになります。
むしろ……そうならざるを得なくなります。
でもだからこそ、「性」についての知識を学べる機会が必要だと想うし、深める機会が必要だと想うのです。
子どものため、だけではなく、お母さんであるあなたが、しあわせになるために。
性教育は、子どもたちを守るためのものであると同時に、「わたしがしあわせになる」ためのものであると、思っています。
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