協会へ頂戴するたくさんのご相談のなかでも、夫婦関係のご相談は最も多いかもしれません。
なかでも「夫婦関係をよくしたい」とおっしゃる方に、必ずと言っていいほどお伝えしていることがあります。
それが、「夫婦関係を良くするために欠かせない第一歩」というお話です。
さて今日は、この「夫婦関係を良くするために欠かせない第一歩」についてお話したいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。
夫婦関係を改善したい、と思ったならば、「在り方」を整えることを、まずは重視してください。
それが、自己愛です。
「自己愛」は、自分に対しての絶対的な信頼です。
けれども「自分で自分を愛する」というのは、実はとても勇気がいることです。
そして、それは、心の学びを進めたところで手に入るものでもありません。
「自分を愛す」という在り方が整っていないということは、基礎工事をしていない建物と同じです。
土台がないところに建物を立てても、崩れるばかり。
それはまるで、根の張っていない木のように、大雨で地盤がゆるめば倒れることでしょう。
それでも人とは器用なものです。
知識を持ち行動をすれば、そこに「在り方」が伴っていなくても、そこそこまでなんとかしてしまうのです。
そうしてたどり着く先は……あなたが描く「幸せ」とは、ほど遠いものかもしれません。
「思い込み」の影響力
自己愛が低くなってしまう理由に、「思い込み」というものがあります。
それは、成長する過程で育ちます。
たとえどんな大人のもとに生まれたとしても、産まれてすぐの赤ちゃんが「ぼくなんか生まれてこなければよかった」などと嘆くことはありません。
つまり「思い込み」というものは、生まれた後の環境の影響によって身につくものなのです。
視点を変えれば、「思い込み」というものは持って生まれた資質ではないのですから、変えることもできます
ところが、その「変える」が難しいのです。
なぜならば、「思い込む」ことが無意識のクセになってしまっているからです。
無意識のクセは、考えなくても意識しなくてもできてしまうことをいいます。
たとえば……普段、トイレのスリッパを履くとき、どうやってそのスリッパを履こうかと考えながら履きますか?
トイレのスリッパを履くのに、右から履こう! いや、左から、などと考えることはないと思います。
つまり、勝手に体が自動的に動いている。これが、「無意識のクセ」です。
そして「思い込み」というのも、トイレのスリッパと同じです。
オートマチックで勝手にやってしまうのです。
「わたしがダメなんだ」といって、自分を責めてしまうことも
「こんなこともできないなんて」といって、自分のことを嫌ってしまうことも
心のクセ。オートマチックに勝手に発動してしまいます。
心のクセを変えて「在り方」を整えるためにすること
どんなときに、「わたしなんて……」「どうせ……」と思ってしまうのか?
どんなふうに、「わたしなんて……」「どうせ……」と表現しているのか?
一見、どうでもいい、つまらないことを観察するのです。
スリッパをどっちから履いている? を観察するように。
そしてこのような「観察」をするためには、まずは自分自身に問いかけをしなければなりません。
いま、どう感じてる?
いま、どう想ってる???
いま、カラダに何を感じてる??
こうやって、自分の感覚を自問自答する生活が始まります。
さて。
自己愛は、「自己肯定感」といいかえることができます。
この自己愛や自己肯定感が育まれたとき、あなたの「在り方」が整います。
知識と行動が空回りをしないためには、「在り方」が大切です。
もちろん、知識がなければ机上の空論。
そして、行動をしなければ現実を変えることはできません。
すべては、バランス。
だからこそ私たちは、「在り方(BE)」「知識(HAVE)」「行動(DO)」の三点を整えることを大切にして、クライアントと接します。
この三点のバランスがとれた時、あなたもきっと、「愛し愛される」人生を手にしていることでしょう。
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