なぜ……男女関係でこんなに傷ついてしまうのだろう…… ~親子の癒着を起こしやすい日本人~

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

パートナーシップがうまくいかない……そうしてパートナーとの関係で悩まれる方が、とても多いと実感します。

そこには、ひとつの根本的な理由があるように思います。
それが、「依存的な男女関係しか知らない」という理由です。

依存的な男女関係しか知らないという状態から卒業をしなければ、パートナーシップを結ぶことができません。

ところが、現代「依存的な男女関係」から卒業できずに、人生を終えてしまう人が多いのも事実です。

お互いに依存関係にある両親を長年見てきたのですから、どうやって依存的な男女関係から抜け出せばいいのか? という打開策が分からないのも当たり前だと思います。

いや……そもそも、自分が「依存的な男女関係にある」ことさえ、気づかないかもしれません。
だからこそ、依存的な男女関係のまま人生を終えてしまう人が多いわけですが……

 

パートナーシップがうまくいかない理由、つまり、依存的な男女関係になる理由を知っていると、多くの人が未来を見いだせるかもしれない、と思っています。

あなたを幸せにできるのは、あなたしかいないのです。

でもだからそ、パートナーシップのつまずきが分かるなら、ここに意欲をもって取り組んでほしいと願います。

 

さて今日は、パートナーシップがうまくいくために理由の一つにもなりうる「子どものころの環境」をテーマにお話したいと思います。

あなたの考え方のヒントになれば幸いです。

パートナーシップがうまくいくための結論は「大人になる」こと

パートナーシップがうまくいくための結論は、「あなたが大人になること」です。

パートナーシップにつまずく究極的な理由を挙げるならば、それは、「あなたが大人になっていない」から。
ほかの誰でもない、あなたが、大人になっていないのです。

親のルールで物事を判断し、自分の気持ちすらも、そのルールで生きてしまう……
これを、「大人になっていない」といいます。

もちろん、成人すれば「大人」といわれるでしょう。

けれども心の状態が「子どものまま」であれば、ここでいう「大人」とはいえません。
特に日本人は、親と子が癒着しやすい、という環境があるように思います。

では、なぜそうなってしまうのでしょうか?
解りやすくするために、日本と欧米を比べてみたいと思います。

日本と欧米で異なる親子関係の持ち方

日本と欧米では、親と子どもの関係性の持ち方が違います。

 

日本では、家のなかに「子ども部屋」ができるのはいつぐらいでしょうか?
小学校に入ってから、ということが多いかもしれません。

なかには住宅事情から、中学生まで子ども部屋がもらえない、ということがあるかもしれません。

日本では、小さな子どもを預けることに苦労する人が多いと思います。

また、小さな子どもを誰かに預けてお父さんとお母さんは二人っきりでデートをしたい、と考えようものなら……誰かに責められたり、あるいは、この考えに罪悪感を持ってしまう人も少なくないように思います。

これは、子どものころからの家庭環境に大きく左右されるところですから、仕方がないことかもしれません。

 

一方、欧米の住宅事情は日本とかなり違います。

3歳にもなると、子どもは子ども部屋で1人で眠ること、という文化があります。
両親の寝室は入ってもいけない、ともいわれます。

ベビーシッターに赤ちゃんを預けて、お父さんとお母さんは二人きりでデートをする、ということも普通です。
なにより、そこそこのレストランともなれば、子どもの出入りが禁止されていることが当たり前です。

そして、もし15歳にもなって彼氏や彼女がいないとなると、欧米では親が心配します。

「15歳にもなって、デートの1つもしていないのか? それは心配だ!カウンセリングでも受けた方がいいんじゃない?」という親が少なくないといいます。

小学校の中学年にもなると、セクシーな仕草や艶っぽい振る舞いに興味津々な女子がたくさんいます。

「いかに可愛く写真を撮れるか?」を小学生から気に掛けている……そんな状況が欧米では普通に見かける光景です。

欧米のこうした子どもと両親との関係に対するバックグラウンドには、「お父さんとお母さんの関係は絶対のもの」という考え方があるわけですが……

子どもが一番大好きなのは「両親」だから

人間であれば誰しも、小さい頃に一番大好きなものは何だと思いますか?
それは、両親です。

これは無意識です。
たとえどれだけ酷い親であっても、子どもは親を愛します。

ところが、そんな子どもにも唯一欲しいもがあります。
それが、親から愛されることです。

親の愛をもらおうと、子どもは必死です。
泣くことで親の愛を確かめ、親に従うことで愛を得ようとします。

また、異性の親というのは、子ともにとっては特別です。どれだけ酷い親だったとしても。
はじめての恋心は異性の親に持つ、ともいわれるほどです。

 

ところが、「お父さんとお母さんの関係は絶対のもの」という考え方がある欧米では、子どもが側が、「お父さんとお母さんの関係」をちゃんと認知します。

お父さんとお母さんの関係の中に入ることができないことを子どもが認知すれば、子どもが抱く異性の親への恋心は、自然と消え去るのです。

そして、「大切な誰かとの親密な関係を持ちたいと思うなら、あなたたちも早く、素敵なパートナーを見つけなさい!」となるわけです。

 

一方、日本のお父さんとお母さんは、仲がいい姿を子どもに見せることはすくないです。

むしろ、お父さんと娘の方が仲良しであったり、お母さんが息子を恋人代わりにしてしまったり……
ここから、親子の癒着が始まります。

そうして親と癒着したまま、大人になる人があとを絶ちません。

 

欧米の在り方が「いい」と絶対視しているわけでありません。

ただ、お父さんとお母さんのような夫婦関係しか知らない子どもは、大人になると、その夫婦関係を真似してしまいます。

それしか知らないのですから……当たりまえです。
でも、ということは……あなたの子どもも、あなたとパートナーのような関係を受け継いでしまうということ。

 

もし、あなたが今の夫婦関係をよくしたい、と思ったならば、これまで受け継いできたお父さんやお母さんのような夫婦関係を断ち切るチャンスです。

子どもたちのしあわせを願うならば……まずは、あなたがあなたをしあわせにしてあげることを考えてみてください。

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