今日も、離婚の危機の乗りこえ方についてお話します。
昨日は、離婚の危機に直面し、「このままではダメだ」と思った時に取った行動についてお話しました。
それは、相手から自分の意識を離すこと、だとお伝えしました。
今日はこちらのお話の続きです。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。
「離婚をしたい」と思ったときの心の真相
ところで、「離婚をしたい」というときに、心がどう動いているかをご存知ですか?
心は、「新しいステージに向かいたい」と動いているのです。
新しいステージに向かうための前触れともいいます。
これは、陣痛みたいなものです。
一方で、心はこの陣痛を感じたくないと思っています。
陣痛と表現できるくらいですから……新しいステージに向かう前はなんともいえない怖れを抱いてしまいます。
「ちゃんと生めるのだろうか……」と。
そのような「怖さ」を感じたくないために、「やめた!」といって離婚や別れを選ぶことを考えようとします。
ですが、これをしてしまうと……新しいパートナーができても同じことでつまづきます。
厄介なのは、こうして頭で理解しているとしても……心の抵抗が現れることです。
この抵抗を如何に越えていくか、がとても大切になります。
心の抵抗を越えた未来にコミットする
新しいステージの前触れには、「別れたい」「離婚したい」という心の抵抗も含め、他の異性に心奪われたり、あるいは、死んでしまいたい、という状況や、事故、病気、家族の問題などが次々と現れることがあります。
心理学では、そんな時期を「デッドゾーン」と呼ぶことがあります。
苦しい感情を感じる時期でもあり、誰かにうんざりしたり憤怒のようなものさえ現れます。
このように辛い時期でもあるのですが……実は、これがチャンスでもあるのです。
なぜならば、これを乗り越えることができたなら、これまでよりもっと深い人間関係や、パートナーとのロマンスが待っているのです。
辛いのはイヤ……でも、その先に行きたいからコミットするわけです。
離婚をしたい、彼を憎む感情すらもっている。
行先は見えないし、うんざりする……
でも……それでもこの人と生きていく。
という、あきらめないコミットです。
ただし注意があります。
虐待など破壊的な行為がある場合は、自分の身の危険を守ることがなにより大切です。
DVや相手のギャンブルなどで身の危険があるときは、「あきらめない」は必要ありません。ここは逃げてください。ご自身を守ることが先決です。
けれども、そうでないならば……
あきらめると、自分で自分を投げ捨てていることと同じです。
パートナーシップを築いていくうえで、ここは避けられない通り道です。
今の人と別れたところで、他の人と同じことをやる羽目になります。
それに今、他で男の人を作ってごまかしたところで、根本的な解決にはならないのです。
コミットのあとは行動です
ギャンブルにおぼれるわけでもなく、暴力を振るうわけでもなく、働かないわけでもなく、旦那さんや自分が破壊的な事を起こしていない状況にあるならば。
命の危険はなにもない、「何も起こっていない」状況であるならば。
あなたが今のパートナーシップにうんざり嫌気をさしていても、「コミット」で状況は変わります。
コミットは、自分自身で「決めた!」と決意さえすればいいものです。
離婚をしたい、彼を憎む感情すらもっている。
行先は見えないし、うんざりする……
でも……それでもこの人と生きていく。
その決意ができたなら、次は行動です。
今度は実際の行動を起こします。
まずは彼と物理的な距離をとることをやっていきます。
「彼」と「わたし」の境界線を強化するのです。
そしてこの「物理的な距離をとる」は、相手から自分の意識を離すために欠かせない行動でもあります。
と……少し長くなりました。
具体的な「彼と物理的な距離をとる」についてお話しは、次回に続けます。
※コミットとは、Commitment(コミットメント)の略語です。
責任の伴う約束や目的に対して積極的に関わる、責任をもって引き受ける、という意味があります。
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