さまざまなご質問をいただくなかで、答えることができない質問も多くいただきます。
たとえば……
「彼は、どう思っているんでしょう?」
「彼の本心は、どうなんでしょう?」
「わたしの妄想でしょうか?」
これらは……たった一人だけが、答えられる質問です。
私たちにも、もちろん、あなたにも、答が分かるものではありません。
なぜなら、「彼が思っていること」は、彼にしか分からないから。
もし、彼以外の誰かが何かを答えることができるとすれば……
「彼に聞いてください」
「彼に『具体的に』に聞いてください」
「妄想です」
としかならないのです。
さて、そこで今日は、なぜ彼に自分が知りたいことを聞くことができないのか? 彼に聞けるようになるためにはどうしたらいいのか? についてお話したいと思います。
自分が知りたいことを彼に聞けるようになるために、大切なこと
「彼の本心は、どうなんでしょう?」
「わたしの妄想でしょうか?」
とご質問いただくたびに、思うことがあります。
それは、その質問をされるご自身が、ほんとうは何に悩んでいるのかが解っていないのかもしれない、ということです。
そして、このような質問の裏には、彼から本心を聞く覚悟ができていない、ことが多いです。
彼から本心を聞く覚悟ができていないから、彼ではない他人に答えを求めようとしてしまいます。
また、彼の気持ち次第で、自分の気持ちを決めようとする……
これは、後だしジャンケンをしようとしているようなものです。
自分のことなのに、自分で決めないのです……彼任せ。
これをすると、彼とあなたの関係性はこじれるしかありません。
自分の気持ちは自分で決める=肚を決める
彼の気持ちを聞くなんて……なおさら、勇気がいることだと思います。
———
人に何かを聞こうとして断られるのはイヤです……
彼の気持ちを聞いて、もし自分の思っているものじゃなかったら……と思うと聞くことに躊躇します……
———
「勇気が必要」という物事には必ずといっていいほど、このような「怖い」という感情が付きまとっています。
けれども、この「怖い」という感情を越えるには……自分の気持ちを、自分で決めるしかありません。
そして「決める」ということは、他の選択肢を「断ち切る」ということに他なりません。
つまり、「肚を決める」のです。
肚を決めるために、「怒り」を使う
自分が何を感じて、どうしたいのか?を知る必要があるのです。
そうしてみつけた「本音」以外の選択肢を断つことが、肚を決めるということです。
では、「本音」以外の選択肢を断つためにどうするのか? といいますと……「怒り」というエネルギーを使います。
怒り??
そう。「怒り」です。
ここでいう、「怒り」とは、みなさんがイメージする「怒る」「叱る」といったものではありません。
この「怒り」とは、誰かにぶつけるものではありません。
これを「なんでいつも逃げるのよ!」「なんで話を聞こうとしてくれないの!」と誰かにぶつけてしまうと、自分の罪悪感を深めることになってしまいます。
誰かにぶつけるものではなく、ただ、「怒りという名前のかたまり」がからだの中にあることを知って、それをからだの外へ出すだけです。
自分で「あぁ、こんなものがあるんだなぁ」と感じて、その「こんなもの」をからだの外に出す……お腹に力を溜めて、「えいっ!」「やぁっ!」といいながら、気合を入れるイメージです。
沸々とする熱いものを感じて、からだから表に出すイメージを頭の中に描いてほしいのです。
なにも感じない……から脱してください
実は……「怒り」、つまり、沸々と湧いてくる「なんとなく落ち着かない」という感覚を感じることができないと、この「肚の声」を聞くことができません。
そもそも、「肚の声(本音)」を知っていれば、問題にはならないのです……
けれども、この「肚の声(本音)」すら聞こえない人が多いのも事実。
なぜなら、肚の声はとても小さいからです。
「なんとなく落ち着かない」という「怒り」のエネルギーよりも小さいです。
ですから、「なんとなく落ち着かない」という「怒り」のエネルギーさえ捉えられることができないほど感覚がマヒしていると……あなたの本音にはたどり着けないかもしれません。
彼がどう思っているのか? それを彼に聞けるようになるためには……
もし「本音」が分かっていないならば、まずは、「なんとなく落ち着かない」という感覚を捉えるところから、はじめましょう。
「なんとなく落ち着かない」という感覚が、「自分が何を感じて、どうしたいのか?」という本音を見つける手伝いをしてくれます。
そうして本音を知ってから、改めて「なんとなく落ち着かない」という感覚を捉え、その感覚を自分のからだの外に完全に吐き出しましょう。
吐き出すころができたなら、ようやく、彼に「どう思っている?」と聞けるようになります。
もちろん、彼に悪態をついたり暴言を吐くことなく、また、悲劇の主人公を演じることなく、あなたが知りたい彼の気持ちを、彼に聞けるようになります。
あなたの幸せを、祈っています。
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