理論は単なるツール。一番大切なことは「目の前の人がしあわせである」ことだけ

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

当協会では、セラピーの基本から扱い方、また、心理の学びを提供しています。
すると生徒さんから、心理の世界でよくいわれる「目的論」や「原因論」などの理論についての見解を尋ねられることがあります。

「目的論」とは、アドラー心理学に代表されるでしょうか。
また「原因論」とは、フロイトやユングの考え方にあたるものです。

 

そこで今日は、「目的論」と「原因論」といった「理論」を、当協会ではどのように位置づけているのか、についてお話したいと思います。

あなたの考え方のヒントになれば幸いです。

ここでいう「目的論」とは? 「原因論」とは?

まずは……誤解があるといけませんので、ここでいう「目的論」と「原因論」について、少し定義づけておきたいと思います。

もちろん、さまざまな見解があることも十分承知の上です。
ですが、ここではこの記事の主旨を明確にしたいため、「目的論」と「原因論」について考え方の前提をもうけさせてください。

なにより、ここで「目的論」や「原因論」を論じたいわけではありません。

ただ、心理を学ぶものとして、このような理論があり、かつ、私たちはどのようにこれらの理論を捉えているのか? についてご紹介したいだけです。

ご了承いただきたいと思います。

 

「目的論」とは「人が内面を見つめるときに、過去をさぐる必要はない。幸せを作るには、その手にしているものの『目的』に気づき、その『目的』を変更させることができれば、問題など無いことに気がつく」というものです。

簡単に言えば、「過去を見つめる必要はなく、未来を作ることが大事である」
つまり、問題解決と目的達成のための思考体系を、ここでは指したいと思います。

 

「原因論」は「起きている問題の根は過去のインパクトのある経験に基づくものである」
というものです。

「その経験があるが故に、いまのここに問題が起こっている。つまり、その過去の経験自体の意味づけや解釈を変えることで問題はなくなる」という考え方を、ここでは指したいと思います。

たどり着いた答えが、これです。

これまでに、あらゆる「心の学び」は、セラピーの手法も含めて学んでいます。もちろん、今でも。
そのような学びのなかで、「理論」を捉えるための答えを見つけました。

それが……どちらも大切

原因論も、目的論も、両方大事だと思っています。

そして、私たちは、そのど真ん中を伝えたい。
どちらかに偏るのではなくどちらも使う

これが、私たちのやりかたです。

目の前のクライアントさんが、ただただ「しあわせ」になればいい

私たちは、原因論が正しいとも目的論が優秀とも思っていません。
私たちにとって大切なことは、ただ一つです。

目の前のクライアントさんが、ただただ、「しあわせ」になれば、それでいい。

それだけです。

私たちにとって、どんな理論も「ツール」にすぎません。
ですから、使えるものはなんでも使う。

ツールは多い方がいい。そして、どのツールを使ってもいいから目の前の人がしあわせになればいい。

それが、わたしたちのやり方です。

「しあわせ」は、感じることができなければ「ない」も同じ

カウンセリングが過去を扱い、コーチングが未来を扱う、などという切り分けをした時期もありました。けれども当協会では、やはりどちも必要だととらえます。

先へ進みたいのに、カラダがいうことを聞かないことはたくさんあります。
「目標設定をして前へすすもう。それは頭でわかっているのに……カラダがついてこない」ことは、よくあることです。

もし、目標へ進むために感情を抑圧してしまえば、行き着きたい未来にたどりついたとしても、そこでの感動を味わうことはできません。

なぜなら……感情を抑圧することで、感情が死んでしまうからです。

 

私たちは、こう思っています。
「しあわせ」は、感じるもの。「しあわせ」は、体感であり、感情である。

どんなものであっても、感情を抑圧すれば「しあわせ」など感じなくなります。
マヒを作ってしまうからです。

それでは……しあわせになど、なりようがありません。

もちろん、理論を知ったからといって、「しあわせ」にはなりません。
もっと感じて生きていくべしなのです。

 

ですから、私たちが行うセラピーは……

目標設定はする。けれども、カラダがついてこないときは、動かないカラダにさせてしまった過去のインパクトを取り除く。

つまり、未完了の感情を解放することで、カラダがスルリと動けるようにする。

私たちは、頭と心とカラダが一致する、そのような世界を作ることを目指しています。

ですから、未来を作る「目的論」と、過去の原因を取り除く「原因論」の両方が、必要なのです。

原因論も目的論もどちらでもいい!! わけです。

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