親は子どもに毛嫌いされてナンボ……なのに「そうさせない」お母さん。お母さんの先回りが子どもの自立を阻みます。

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

子どもは、第二次成長期(思春期といわれる時期)に親を毛嫌いします。
けれども、それはとても「ふつう」の成長です。

親は、子どもに毛嫌いされてナンボ。
なのですが……

 

さて今日は、子どもの立場から「お母さん」を考えてみたいと思います。 
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。

お母さんやお父さんは、子どもに嫌われて当たり前?!

3歳になるまでは、お母さんがすべての面倒を見てくれます。

「お母さん」になると、本能的に分かってしまうのでしょうか、自分がされてきた記憶があるからなのか……人間の子どもは、誰かが世話をしないと死んでしまうのです。

それを知っているからこそ、お母さんは子どものことを気遣って先回りし、誰よりも一番に子どものことを考えてしまうのです。

けれども、お母さんがいつまでも子どもの世話をし続けると、子どもの自立は遅れます。
ひとり立ちがいつまでも出来ずに、大人になった子どもが困ってしまうことは、これまでにもお伝えした通りです。

 

さて今度は、子どもの心からみたお話です。

身の回りのことを全部お世話をしてくれるのが「お母さん」
だから「『お母さん』は自分のもの」と勘違いします。

それが3歳までのお話です。

3歳ごろからは、自分と「お母さん」は違う人間であることを知ります。
ある意味、子どもはショックをうけるくらいで丁度いいのですが……

子どもは11歳ごろになると、「思春期」に入ります。
この頃から、子どもの中に「性エネルギー」が巡り始めます。

つまり、体の生殖機能が育ってしまうわけです。
そして、異性の親を性の対象としてみてしまう、といわれます。

もちろん、異性の親を性の対象としてみるのは深層心理ですから、意識してやっているわけではありません。

けれども子どもは、「親を性的対象とみてしまう」深層心理を、違和感と罪悪感に変えてしまいます。

なんかうっとうしい
なんか気持ち悪い
関わるのがめんどう
理由はよくわからないけど……嫌い

これらは、思春期の子どもたちからよく聞く言葉かもしれません。

そしてこれは、ごくごく「あたりまえ」のことです。

子どもが真に自立するためには……「思い知らせる」こと

ところが、お母さんが子どもに合わせすぎると、本来の心の成長とは違う歪みが生じることがあります。

子どもの立場からすると……

子どもであれば、親はいつまでも愛してくれるのかもしれない。
愛されるには、子どものままの方がいいのかもしれない。
親には自分の性徴(ここでは心の性的な変化をさしています)を見られたくない。
ならば……子どものままでいよう。

そんな誤解を持ってしまうのです。

だからこそ、子どもには思い知ってもらう必要があります。

「お母さん(お父さん)は自分のものではない」
「お母さんはお父さんのもの」
「お父さんはお母さんのもの」

そのためには、お母さんとお父さんの間には特別な絆があることを見せることが大切です。

つまり、夫婦の成熟したパートナーシップです。

見せかけやごまかしでははく、自立した者同士が一緒に泣き笑い、お互いを尊重し合う姿が日常にあることが大切です。

 

「性」を特別なものとしたいわけではありません。
もちろん、「性」を特別なものとして扱う必要もありません。

ただ、日常の中に「性」が「あたりまえ」のようにあれば、家族の関係性が、それほど大きくこじれることはないと思うのです。

「性」とは、心を生きること。

「子どものため」だというならば、あなた自身が成熟し、自分のしあわせのために生きることこそが、一番大切なことだと思います。

 

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