現状をどうにかしたい……ならば、絶対に気にかけて欲しいことがあります。

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

「この現状をどうにかしたい」という葛藤があるからこそ、人は悩むのだと思うのです。

そして、どうにかしたい現状があるから、カウンセリングや、あるいは、占いを受けてみようかなあぁ……と思うのかもしれません。

けれども、「この現状をどうにかしたい」ならば、絶対に気にかけて欲しいことがあります。
今日は、「自己概念」をテーマにした、現状を変えるために大切なことは? というお話です。

まずは「たとえ話」から「自己概念」についてお話したいと思います

個人カウンセリングなどで、日々、さまざまなご相談を受けます。
「今の状況を変えたい、どうにかしたい」と思っていらっしゃる方がほとんどです。

カウンセリングのあと、状況が変わる方もいれば、現状に留まられる方もいらっしゃいます。

何が違うのだろう? と考えた時、ひとつ、思うことがありました。

それは、自分にOKを出せているか? の違いだったのです。

ご相談者様ご自身が持っている、自己概念が、「現状が変わる」「悩みから抜ける」にとても影響しているのだと、思わずにはいられませんでした。

そして、自己概念として自分にOKが出せているかは、とても大切だと知ったのです。

さてこの「自己概念」……言葉が難しいと思います。
ですので、このお話するために、たとえ話から入らせてください。

 

おばあちゃんが2人います。
Aのおばあちゃんと、Bのおばあちゃんです。
二人は、どちらも息子夫婦と同居しています。

Aのおばあちゃんは、自分で自分の事を「やっかいもの」だと思っています。
自分の存在が息子夫婦に迷惑をかけていると思っています。

Bのおばあちゃんは、自分で自分の事を「愛されている存在である」と思っています。
もちろん、息子夫婦からも愛されていると、思っています。

このおばあちゃんたち。
二人とも、歯が弱ってきて、堅いものがうまく食べることができずに困っています。

Aのおばあちゃんのお嫁さんも、Bのおばあちゃんのお嫁さんも、おばあちゃんの歯が弱ってきて困っているのを知っています。

たまたま、「歯が弱ってきた……」と、それぞれのおばあちゃんが呟いていたのを、聞いてしまったからです。

おばあちゃんの歯が弱っていることを知ったどちらのお嫁さんも、歯が弱ってきたおばあちゃんのために、家族とは別のメニューで、食べやすく柔らかいものを作ることにしました。

「おばあちゃん、今日は、家族と別メニューでやわらかくて食べやすいおかずを作ったからねー」

と、お嫁さんは、それぞれのおばあちゃんに言いました。

 

このとき、Aのおばあちゃん、Bのおばあちゃんがお嫁さんに返事をするとしたら、それぞれどんな反応をすると思いますか?

同じ状況に同じ言葉……「受け止め方」でこんなにも差が出てしまう

自己概念で、「わたしはやっかいもので息子夫婦の迷惑になっている」と思っているAのおばあちゃん。

このAおばあちゃんは、歯が弱ってきたおばあちゃんのために別メニューを作ってくれたお嫁さんになんと返事をするでしょうか?

「わたしの為に、迷惑をかけてすまないね……どうせ、わたしのことをやっかいな存在だと思っているんだろう? わたしはあんたの手を患わせるし家族の迷惑だから、早くお迎えが来て欲しいよ……」

こんなことを、言ってしまい兼ねません。
これは、自己卑下に陥った人のパターンです。

 

一方、Bのおばあちゃん。

自己概念で、「わたしは誰にでも愛されている存在である」と思っています。
自己信頼があるからこそ、人の愛を受け取ることができる状態です。

このBおばあちゃんは、歯が弱ってきたおばあちゃんのために別メニューを作ってくれたお嫁さんになんと返事をするでしょうか?

「わぁーーーーそれは、嬉しいねーありがとう! わたしのために、手間暇掛けてくれたんだねー。なんて気持ちのやさしい嫁なんだろう?! いつも、本当にありがとう。今夜のご飯が楽しみだー♪ ありがとう。うちの息子は、しあわせものだねー」

 

どちらのおばあちゃんも、同じ状況なのです。
けれども、違います。

何が違うのか、というと……「受け止め方が違う」のです。

Aのおばあちゃんは「わたしはやっかいもの」だと思っていて、Bのおばあちゃんは「わたしは愛される」と思っています。

Aのおばあちゃんは、「わたしはやっかいもの」だという思いこみがあるせいで、お嫁さんの愛を受け取ることができないのです。

Bのおばあちゃんは、「嬉しい! ありがとう!!」と、お嫁さんの愛を受け止めています。
そしてこれが、「受け取る」ということです。

今の状況をどうにかしたいなら……まずは「自分にOK」を。

全く同じ状況であっても、その出来事や言葉の受け止め方が違うのは、なぜでしょう?

それが「自己概念の違い」にあります。

Aのおばあちゃんは自己卑下しています。
一方、Bのおばあちゃんは自己信頼が高いです。

この二つのの違いは「自分で自分を許している」かどうかです。
この自己概念の違いが、状況の受け止め方に出ているのです。

Aのおばあちゃんは、間違った思い込みがあるせいで、たとえ周りに愛があっても投げ捨ててしまうことになります。

人の愛を、「愛」だと思えないのです。

 

「自分を愛する」とは、この間違った思い込みを変えて「わたしは愛されている」という自己概念を育てることです。

二人のおばあちゃんのたとえ話で、「自己概念とは?」に触れる以外に、「自分を愛する」だけで環境や状況が変わることをお伝えしたかったのです。

あなたが、自分自信をどれだけ愛しているか、で環境や状況が変わることを、知ってほしいと思います。

そして「自分を愛する」とは、自分を許すことです。
どうか、自分で自分に「OK!」といってあげてください。

それを積み重ねることで、現状は変わっていきます。

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