女性性とか男性性とか……知らないよりも知っていた方がいい?! 智慧を活用できると生きやすくなるから

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

このブログのなかでも「男性性」や「女性性」という言葉を使うことがあります。

女らしさが女性性?
男らしさが男性性?

というご質問も頂戴します。

そこで今日は、「男性性」と「女性性」の概念について触れたいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。

誰もが両方持っている?! 「女性性」と「男性性」という性質

日本の古代文明に「カタカムナ」という文明があったそうです。
もう何千年前と過去のことです。

現代には、この「カタカムナ」の文献が残っており、研究をされている方もいらっしゃいます。

その中に、世界の理(エネルギー)として「アワ」「サヌキ」という言葉がでてきます。

このアワとサヌキというエネルギーはまったく反対の作用をし、しかしこの2つのバランスがないと世の中の理が回らないというもの男性は51%以上のサヌキ(男性性)があり、女性は51%以上のアワ(女性性)を持っているというのです。

もちろん、その割合もバランスも個性でありひとさまざまです。

ですからこんな風にもいえるのです。

80%のサヌキで20%のアワを持つ男性がいたり
51%のサヌキで49%のアワを持つ男性がいたり

つまり……同じ性別の「男性」であったとしても、その2人はまったくタイプの質が違うこととなります。

「女性性」と「男性性」の性質

では、「アワ(女性性)」や「サヌキ(男性性)」の質の違いはどういうものでしょうか?

ここでは、とても簡単にしかお伝えすることができませんが……ざっくりいうとこのようにいえると思います。

「アワ(女性性)」は、「目に見えないもの」に敏感
「サヌキ(男性性)は、「目に見えるもの」に敏感

 

「アワ(女性性)」は、心理や心、感情や感覚、雰囲気、共感などの「目に見えないもの」を大切に思う傾向があります。

そして変化には柔軟であり、裏を返せば不安定。揺れ動きながら前に進むというイメージを持ちます。

一方、「サヌキ(男性性)」は、数や量などの視覚化できるものであったり、論理や理屈、思考などの現実を作る力を大切に思う傾向があります。

どちらかといえば、目標を定めてそこへ向かって一直線に進むイメージを持ちます。

アワもサヌキも2対の概念ですから、シンボリックな言葉で表現するならば

「アワ(女性性)」と「サヌキ(男性性)」

陰と陽
裏と表
副交感神経と交換神経
弛緩と緊張
マイナスとプラス

などと表現することもできるでしょう。

間違ってはいけないこと。「バランスをとる」とは「常に中庸であれ」ということではない

「アワ(女性性)」や「サヌキ(男性性)」について少しでもイメージ頂けましたでしょうか?

さて、この「アワ(女性性)」や「サヌキ(男性性)」のお話のなかで最もお伝えしたいことがあります。

それは、「なにごともバランスである」ということです。
「中庸がいい」などといいたいのではありません。

本来備わったバランスが取れていると楽になれる、といいたいのです。

ひとさまざまに「アワ(女性性)」や「サヌキ(男性性)」という性質を持ち合わせています。そこには、サヌキが強い、アワが強い、ということもあるでしょう。

そのなかでは、現代の常識に合わせなければと思っていると、「生きにくい」という状況があるかもしれません。

けれども全ての人が、本来の在り方(本来備わったアワやサヌキのバランス)で生きているならば、世の中が上手に連鎖され、滞りなく循環していくはずなのです。

今の世の中、「本来の自分のままで生きよう」とすると、難しいことが多々あります。

それは、世の中のエネルギーバランスがどちらかに偏っているからです。

ですからそのバランスに「合わせよう」とすると……本来の自分が持っているバランスを崩さざるを得ない、という状況が現れるのです。

 

それはそれで、抗いがたいことかもしれません。

けれども、己の傾向を客観することで、世の中のバランスに程よく対応することができると思っています。

今この状況において、どのような質を使うべきか? その必要はあるのか? を自問し、「頑張る時は頑張るけれども息を抜くときは息を抜いて自分らしくある」ことで。

「アワ(女性性)」や「サヌキ(男性性)」というものは、単なる「智慧」にすぎません。
超古代から受け継がれてきた「智慧」です。

それが絶対的な法則であるとはいいません。
「絶対」という言葉に依存をさせたくないからです。

ですから、知らないよりも知っていた方がいいといいます。

「智慧」というものは、知っていれば活用することができます。
客観するための参考にできます。

「智慧」とは、そういうものです。

 

ずっと抗い続けることは辛い。
だから「智慧」を活用する。

この智慧が、みなさまのお役に立つことを願ってやみません。

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ABOUTこの記事をかいた人

後藤 安賀里

フランスでの結婚生活を終え、娘を出産。帰国後、京都大学にて、病院財務に経緯管理、再開発事業に携わる。 仕事と子育てとの両立に悩み、心の勉強を始める。同時期に、「性犯罪」のトラウマがある私が、「心と体はどうやって守ることができるのか?」の自問を繰り返し、心と性を扱うセラピストとなる。 2016年に京都大学を退職。翌年には、退職後の活動がNHK総合の番組や朝日新聞のデジタル紙にて「新しい働き方」として紹介される。現在は、大阪市内で古書販売を行うコミュニティサロンを運営。1年間に50回以上の読書会などのイベントを開催。大阪府の男女共同参画推進財団からの依頼によりセミナー講師も務めるなど幅広く活動をしている。