今日も、「自己愛」をテーマにお話したいと思います。
これまでのブログでも、自分を愛する時に必要なのは自分自身と「共にいる」ということだとお伝えしています。
そして、「共にいる」という感覚を育むために、衣食住を整えることや、呼吸法のお話や、瞑想など、五感を意識する生活をするためのご提案をしています。
ところが……それを邪魔するものがあるのです。
さて今日は、「自己愛」を語る上では欠かせない、思考優位の弊害と自然のパワー についてお話したいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。
「思考」は悪者ではありません。ただ思考優位になると感覚がマヒします
五感を意識する生活を邪魔するもの……それが「思考」といわれるものです。
もちろん、「思考」は悪者ではありません。
思考は、生活するうえでもとても役にたつものです。
ところが、思考を優先していきていると、自分自身との間に溝を作ってしまいます。
自分自身との間に溝をつくってしまうほど思考優位になると、それが思考なのか心の声なのかが分からなくなったり、あるいは、思考が心の声を遮ってしまったりするのです。
自分と繋がることができなくなってしまうのです。
でも、どうしてそれが「自己愛」に関係するの?
思考が優位になってしまうと、自分が感じていることや感情が、だんだんと分からなくなってしまいます。
「嬉しい」「楽しい」「心地いい」という感覚を味わうことが、できなくなってしまうのです。
また、「今、ここに居る」という感覚が弱くなってしまうと、思考のコントロールが難しくなります。
すると、ネガティブな考えから感情の暴走を引き起こしてしまったり、「あなたはなにもしてくれない!」「あなたは分かってくれない!」といった妄想劇場が酷くなり、苦しい状態になりかねません。
そのような自分を見失っている状態では……「愛」など気づくことができないのです。
たとえ、それが目の前にあったとしても。
思考優位になり自分自身を見失わないためには、自分との繋がりを取り戻すことが大切です。
「自分と仲良くなる」ことです。
思考優位になってしまう理由と、そこから抜けるための「はじめの一歩」
さて、思考優位になってしまう理由が二つあります。
ひとつは情報過多であること。
ひとつは「ごまかしグセ」がついていること。
インターネットの進化によって、あらゆる情報を簡単に手に入れることができるようになった現代。
自分の感情と向き合うことよりも「外からの情報」を優先し、自分の感情をごまかすクセをつけてしまっている現代人です。
もし、そこに「悲しい」「辛い」「怖い」「腹が立つ」といったきつい感情を抱いたなら、見なくて済まそうとするのです。
「外からの情報」という他人の評価をあてにすることで。
思考をコントロール出来る生き方をしようと思うと、自分自身の感覚感情とつながるトレーニングを必要とすることがあります。
そのはじめの一歩は、「感じることを自分に許すこと」です。
どんなにきつい感情を感じてしまっても、そのことで自分自身を責めないこと。無くそうとしないことです。そうして、感じた感情を解放していきます。
自然の力を借りてみてください
とはいえ……情報が多すぎて惑わされるものが多いと都会にいると、それが難しいこともあります。
情報で自分をごまかすことが、簡単にできてしまうから。
そんなときは、自然の力を借りてください。
自然の中にいると、情報を遮断しやすくなります。
空気が清々しいところであれば、呼吸もしたくなりましょう。
太陽の光を気持ちいと感じることもありましょう。
川のせせらぎに耳を澄ませることもありましょう。
そうして、自分自身の五感と繋がりやすくなるのです。
自然には、そんなパワーがあります。
「今、ここに居る」に慣れることが、自分を愛する基礎になります。
そのために、自然に身を置き続けることは、もしかすると、「自分と仲良くなる」一番の早道かもしれません。
囚われている情報を脱ぎ捨て「わたし」が何を感じているのかを知る訓練ができるのが、自然であると、思っています。
パートナーシップが辛い、自分の気持ちが分からない……そんなときは、どうぞ、自然の中に身を置いてみてください。
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