逃げずに、ひとりの人と親密な人間関係を築くにはどうすればいい?

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

夫婦関係のご相談のなかで、「旦那さんと何を話せばいいか分かりません」や「旦那さんが向き合ってくれません」というお話がよくあります。

旦那さんと目を合わせて話をすることができない……
旦那さんといると息が詰まってしまう……

自分が話をしようとしても、携帯から目を離さず私の方を見てくれない……
ねえ、少しは話を聞いてよ! と声を荒げてしまう自分がいる……

そんなご相談も少なくありません。

そこで今日は、「人生から逃げる」というお話から、ひとりの人と親密な人間関係を築くにはどうすればいい? についてお話したいと思います。

あなたの幸せのヒントになれば幸いです。

 

人生とは? 人間関係そのものです。

人生とは?
「人間関係そのもの」といい換えることができるのかもしれません。

だからこそ、私たちは「性愛」と口をすっぱくしていいます。
なぜなら人は、人のぬくもりがないと「死んでしまう」生き物だからです。

 

ぬくもりを持って愛されている実感や安心感を得るのが人間と言う生き物です。
そこには、「特定の人」とのつながりを求める、という生物の理があるともいえるでしょうか。

ところが、人間にとってその「特定の人」とは、第一に、お母さんとなります。

「お母さん」から培う人間関係の安心感

お母さんとの愛着の形成がうまくなされていないと、情緒的に人生にいろいろな問題がもたらされるのも人間かもしれません。

愛のぬくもりを「誰でもいい」からと補填ができないのは、人間だから、なのだと思います。

 

しかしこの「愛着」という問題は、1対1の深い関係性だとさらに出てきます。

本来は、お母さんとの関係性で愛される安心感を培います。
ところが……

「愛されたいのに愛されなかった」
「愛された実感が持てなかった」

などと愛される安心感が自分の中に育っていないと

えもいわれぬ不安感に圧し潰されたり
自分が何者か? がわからなかったり
自分が好きだと想うことがみえなかったり

するのが、人間という生き物だというのです。

 

人間にとって、初めの「特定の人」となるお母さんとの愛着形成がうまくなされていないと、人間関係の安心感が育ちません。
そして、ここが原因として起こるのが、「親密な人間関係が怖い」です。

 

実は、ひとりの人と親密な関係を持つことは、とても怖いものです。
またそこには、お母さんとの間にある関係を見つめてしまうから、ということが往々にして存在します。

お母さんとの関係性がパートーシップに現れてしまう

多くの人が「お母さんとの関係は良好だった」と誤解をしている事があります。

本来、母と子という関係性には、あるべき力関係というものがあります。
あるべき力関係が備わっている母と子の状態が、本来の意味で「良好」だといいます。

 

ところが「良好」と誤解されるものはその本来の意味ではなく

たとえば、お父さんと上手くいかなかった「かわいそうなお母さん」を子どもが抱えている状態にある、ということがとても多くあります。

また、過保護・過干渉で、お母さんが子どもを叱らないといけないときに叱ることができず、全面的に自分の味方だった、などという場合もそうです。

 

どちらもそうですが、お母さんが、娘・息子の「力を弱く」していて生き抜く力をつけてあげられなかった場合に、「母と子の関係性の誤解」が多く見受けられます。

そしてこれらは、あなたのパートナーシップが上手くいかない、という事象で現れます。

(これは、あくまでもパートナーシップが上手くいかない事の1つの要因です。この要因が、パートナーシップが上手くいかない理由のすべてではないと知っていてくださいね)

 

つまり、安心感を育む「最初の特定の人」であるお母さんとの関係性が本来の意味で「良好」ではないために、愛される安心感が持てていない。

お母さんから離れた後も、愛される安心感が分からないために特定の人と親密になるのが怖くなってしまう。
そして、ひとりの人と親密になるのが怖いために、パートナーとのあいだに何かがあれば逃げてしまう。

このような現象が起きてしまうのです。

 

顔と顔を見て話し合いをする事が出来ない
本来はパートナーと「話し合い」をして伝えねばならない事を避けてしまう

そうしてパートナーとの絆を創ることが怖いために、浮気やゲームなど、他の刺激的な事に逃げてしまうこともあるでしょう。

しかしこれでは、いつまでも本来の自分として生きていくことができません。

「逃げる」と「逃げられた」は同じこと

一方で、「逃げる」からと相手をうるさく追いかけ回すとどうなるでしょう?
追いかけられる相手は、ますます逃げます。

では、逃げられた側は被害者なのか? というとそうではありません。

関係性は、お互いが創り出すものです。
つまり、「逃げる」も「逃げられた」も、同じく「逃げている」という事にもなります。

そして、「逃げる」相手を選んでいるのが自分だとしたら?
逃げる相手を追いかける人生をやめる
これが大切です。

 

逃げる相手がその後どうするか? は、その人の人生です。
あなたには、どうにもできません。

なんとかしようとしない。
これは、執着を手放すということでもあります。

自分の人生に責任を持てるのは自分だけです。
逃げる相手の人生までなんとかしようとしなくてもいいのです。

逃げずに親密な人間関係を築くには、どうすればいい?

逃げずに親密な人間関係を築くには、はじめにしなければならいことがあります。

「向き合わない」を選んでいるのは……わたし。
「向き合ってくれない相手」を選んでいるのは……わたし。

まずは、これを認めていくことです

人と向き合える関係性を持ちたい……どうしたら、向き合える関係を持てるか? あるいは、向き合ってくれる相手と出会えるか?
ここに、意識をフォーカスしてみることです。

特に、向き合ってくれない相手はもうイヤだ、と思うならば、まず自分と向き合うことです。
そこから「こんな世界がほしい」と、ほしい世界へ向かって真摯に行動を進めしかありません。

向き合ってくれない相手を選ぶ事を、やめる。
それだけです。

その関係性に、あなたの人生を費やす価値はありますか?

「旦那さんが向き合ってくれない」
というご相談は、本当によくあります。

確かに、日本人の男性は自分の気持ちを話すのが苦手です。
だから歩み寄りは必要です。

しかしながら、度を超してそうだとしたら……

その関係性に、あなたの人生を費やす価値があるかどうか? を見極める必要があるのではないでしょうか。

 

自分の人生を輝かせる事が出来るのは自分だけです。
そこを足止めしているヒマはありません。

ゆっくりじっくり「自分から」近づける人しか、パートナーシップは築けない時代になるのではないか、とも思います。

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