「子どものために離婚しない」それは、ウソです。それは子どもを傷つけます。

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今日は、<「子どものために離婚しない」……それは子どもを傷つけます>というお話をしたいと思います。

あなたの幸せのヒントになれば幸いです。

はじめに……昔話から、お話させてください。

わたしは離婚の経験者です。
シングルマザーを13年やったのち再婚をした、という経緯を持ちます。

離婚当時、子どもは10歳と6歳。小4と年長さんでした。
そんな小さな彼らを連れての離婚でした。

離婚のことを相談した実家やお友達、いろいろな方から、たくさんの意見をもらいました。

「子どもがかわいそう」
「子どもからお父さんを取り上げるなんて」
「あなたが我慢すれば、いいじゃない」
「結局、あなたのわがままでしょ?」

そんな意見が多くありました。
そして、それに揺れるわたしもいました。

「わたしが我慢すれば……いい?」もちろん、そうも考えました。

 

わたしさえ我慢すればいい?

元夫は、ほんとうに、とてもいい人でした。
とても平和な家族に見えていたと、思います。

けれどもわたしのなかには、彼と愛し愛されるという感覚を持てないままでした。
セックスレスという現実もあり、笑顔が自分から消えて行く……そんな毎日でした。

もちろん、助言くださったみなさまの意見は、もっともでした。
常識的に考えれば、それは、至極まっとうな……意見の数々でした。

でも……わたしは、わたしを殺すことができませんでした。

 

わたしが心から笑えない

そんな背中をみて、子どもたちに人生の大切な何かを伝えることができるのだろうか?
ガマンをする人生が正しいことだと伝えることは、はたして、得心行くことなのか?

そして、彼らが長じた時に、「お母さんは、あなたたちのために離婚をせずにガマンした」と、言ってしまうであろう自分に気がついたのです。

とても違和感を感じました。
そんなのいやだ!! そう思いました。

わたしが子どもならば、「『あなたたちのために』などという、いい訳は、絶対にしてほしくない」と、思いました。

「わたしたちのせいにしないで」そう思うだろうと。

 

月日を経て、今、おもうこと

離婚をしたのが、平成11年です。もう20年近い時間が流れました。
いま思えることがあります。

苦しいことは、ごまんとあった。いろんな事があったけれど、離婚を決意して、よかった。

 

わたしは、子どもたちから「どう思われているか?」は、わかりません。
それでも、いえることがあります。

お母さんは、お母さんの在りたいようにあり、そして、思う存分人生を謳歌した。
それは、すべて自己選択をしてきたから。

わたしの人生を幸せにできるのは、わたしだけだから。
あなたたちも、得心のいく! 人生を、歩いてください。

胸を張ることができます。

そして、元夫と結婚してよかった。
離婚してのちも、彼の誠実さに、どれほど助けられただろう……今では、感謝しかありません。

子どもは、見抜いてしまう

セラピーを学ぶ生徒様のなかに、お父さんとお母さんが離婚をして、そして長じた方がおられます。
その方がシェアくださった言葉が重なりました。

あなたたち子どものために離婚しない、なんてものは、逃げ以外の何者でもない!

父母が冷え切った関係であるのは、子どもはちゃーんと、解ってる。
そんな雰囲気の悪いお家に帰ることが、どれほど心痛めることか? 親にはわからない!!
それなら、いっそ! 別れてくれ。わたしたちのせいにしないでほしい」

(シェアをしてくれた方の了解を得て掲載しております。)

両親が離婚をして長じてきた、当時の自分の気持ちをたくさん話してくれた彼女。

子どもたちのため というのは、うそ。子どもは嘘を見抜きます。
と、憤りながら伝えてくれました。

世間の目を気にしているのは親たちであり
経済力のない状況が不安なのは自分であり

ほんとうは「働きたくない、責任をおいたくない、世間の目が怖い」と、まず認識しなればいけない。

どうしたいのか? 何を選ぶのか? を選択することができないから、体よく、「子どものため」といういい訳をしている……そうしてガマンをする自分を、正当化するのでしょう?

子どもには、それが解ってしまうのです。

あなたは、どう生きていきたいですか?

もちろん、仮面夫婦を続けていくことに問題意識が生まれ、心理の世界に入り、夫婦関係を再構築した、というご夫婦もたくさんいます。

ですから、「離婚すればいい」という短絡的なことがいいたいのではありません。

あなたは、どう生きていきたいの?
子どもに、どんな背中を見せたいの?

それに尽きるのではないかと、思うのです。

 

離婚をする家庭が増加しています。
そして、既婚でセックスレスのカップルが55%である、というデータも出ています。

セックスの有る無しが、その夫婦の関係を決めるバロメーターではないかもしれません。
けれども、一番親密な関係を避ける、ということは、人生から、そして自分自身から逃げていることに他ならないのです。

あなたは、どんな背中を子ども達に見せたいですか?

誇り高くある女性が増えるといい。
そう思います。

周りに、わがままだ! 勝手だ! と、言われようとも
誇り高く生きていく。
自分の人生に信念を持ち生きていく。

本来、女性は太陽なのです。自分で自分を曇らせちゃいけない。
凛と朗らかな、そして、自分の人生に誇りを持ち、まっすぐに「わたしはわたし」
そう言える女性が増えるといい。

そう思います。

 

誇り高く生きる女性であるために。
この「パートナーシップの知恵」そして「性愛の知恵」はとても役に立つでしょう。

あなたらしさが、花開きますように。

食を育てるように性を育てよう!
愛し愛されるを文化にし、日本を元気しよう!

日本性育アカデミー協会公式サイト

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