前回掲載いたしましたこちらの記事に、大反響をいただきました。
ありがとうございます。
みなさんが、シェアしてくださったコメントを眺めていると、「自分の親たちが『子どものために』という姿をみてきて、とても辛かった」という意見が多かったです。
そして、「わたしは離婚してよかった!」というご意見も多くいただきました。
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わたしは、わたしらしく生きていく!
その背中を見せていきたい。
子どもたちには、いっとき、悲しいさみしい思いをさせるかもしれない。
だけど、それもまたその子たちが進む道!
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このような境界線を引くことができるお母さんが増えたらいい、そう思っています。
ただ誤解しないでいただきたいのは……「境界線を引く」ということは、「子どもを放っておく」ということではありません。
ひとりひとりの人間として子どもを扱うということです。
自分の哲学を持ち「自分で立つ」自立の道へ
人として大切なこと、生きる意味を伝えなければならないからです。
一方で、3歳などの小さな子どもでも、人として生きるとき、「何を大切にするのか?」という根の部分は、哲学として教えなければいけないと思っています。
いまはまだ、「自分と仲良く」や「哲学を持つ」人は少ないと思っています。
セラピーの現場にいると、生き惑っている人が多くいらっしゃることを痛感します。
けれども、「何を大切にするのか?」という根の部分を、親の背中から見ているのが子どもです。
だからこそ……お父さん、お母さん! 自分と仲良くなりましょう! 哲学をもっていきましょう!
と、私は言い続けるのです。
さて子どもが小学生ともなれば、ひとりの「人」として自分の意見も気持ちも持っています。
そんな彼らには、「わたしの子ども」ではなく、ひとりの「人」として接してください。
子どもとあなたとの間に心の境界線を引き、そして、あなたはあなた自身の人生を、子どもは子どもの人生を共に歩いていく
あなたに離婚問題などがあったとしても、子どもにおぶさってはいけません。
あなたは、自分で立たなければなりません。
これも、あなたの在り方から子どもに伝わります。
お母さんは自分の人生を歩いてほしい。そして、笑っていてほしい
旦那さんとの仲があやしくなる頃から、子どもとの癒着が進むお母さんが多いです。
旦那さんとの仲が不穏になるほどに、子どもにべったりするお母さんです。
しかしそれは、まことしやかに、正当化をもって行われていることが多いのです。
だからお母さんは、子どもをパートナーの代わりにしていることを気づきにくい……
お母さん、子どもをパートナーの代わりにしてはいけません。
お母さんにべったりさることもまた……子どもはキツイものです。
「この子がいてくれるから、がんばれます」
「この子の命をつなぐために、わたし、死に物狂いでがんばります」
これが、どれほど重いか……わかりますか?
これらの言葉たちは、子どもからすると「わたしがいるから、お母さん、大変なんだ……」と思わせる言葉たちです。
前回のブログでご紹介した、両親が離婚して長じた方の言葉をお借りするならば……
「わたしたちのためにってのは徹底的にやめてほしい! わたしたちを使って罪悪感を感じるのをやめてほしい」
これが、子どもたちの言葉です。
子どもが望むことは
「お母さんは、お母さんの人生を歩いてほしい。そして、笑っていてほしい」
そだけだから。
だから、お母さんにお願いです
けれども、お母さんが苦労満面で、ボロボロで、疲れていて、また我慢して、満身創痍で生きている……
子どもがそれ見ていると、どうなるかわかりますか?
「お母さんの側にいなきゃ!」と思ってしまうのです。
「お母さん、あなたがいるから頑張れる」となると、子どもは、「わたしがいなくなったら、お母さん、どーなっちゃうの?」となります。
実は、そこで未だに悩む、成人した子どもが多い……
お母さんが心配で自分のしあわせを後回しにし、お母さんから自立できない事例を、ごまんと見てきました。
だから、今のお母さんにお願いです。
自分の幸せは、自分で作る!と決めてください。
この心意気を持って、生きてください。
子どもにかぶさらない
子どもを、自分の人生に巻き込まない
自分のさみしさを子どもで埋めようとしない!
娘を愚痴の吐き出す対象にしない
息子を、パートナー代わりにしない!
人生を共にできる、そんなパートナーと一緒に自分の人生を歩いてください。
それには、お母さん。
あなたが、愛し愛される関係を求めることを、あきらめてはいけません。
それはなにも、男女関係だけをいうのではありません。
男女問わず、心打ち解けることができるお友達や仲間を作ることです。
お母さんの世界は、お母さんが自分で創るものです。
どれだけ危なかしくても、どれだけ心もとなくても、子どもには子どもの人生があります。
子どもがころばぬようにしてあげるのが、親心ではない
子どもが転んでも立ち上がる力を養ってあげるのが、本来の親心。
そう思います。
元保育士の性でしょうか……このようなお話になると、どうしても熱くなってしまいます。
ただセラピーの現場にいると、どうしても、「人として生きるとはどういうことか?」という哲学を持っていきることの大切さを、ひしひしと感じます。
そして、いつも思います。
大丈夫! あなたは、あなたの世界を創る力がある!
それは、親も子どもも関わりなく。
裏切っても、裏切られても、それでも、生きていく。
あなたは、唯一無二の王国の、王様であり、王女だから。
と。
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