どうせ彼は分かってくれない……この苦しさから抜け出すために

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

個人セッションなどでみなさまのお話を聞くと、「自己完結」してしまうパターンがとても多いように思います。

ここでいう「自己完結」とは「目の前の相手の話を聞かずに過去のパターンから相手の行動を勝手に決めて、結論を出してしまう」ということです。

たとえば、こんな感じです。
「彼をきっと○○だと思っていると思います。だから○○に決めたんです」
「こうするのがいつものパターンなので……きっと今回もダメです」

 

そこで今日は、パートナーシップをテーマに、このような「自己完結」から抜け出す方法　についてお話したいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。

パートナーシップに悩むクライアントさんからご相談があると、パートナーと普段はどんな会話をしているのか、を聞かせてもらいます。

そこで一番多いのが「自己完結」しているパターンです。
また、傷つくくらいなら愛を選ばない、という事例も多いです。

「自己完結」は、相手とコミュニケーションを取ることなくひとりで、頭の中だけで結論を出してしまうことです。

「どうせ」「きっと」という言葉を使って、相手のことを勝手に決めてしまうのです。

 

たとえば……
男性から「どうせ、君に話しても仕事の話しはわからないでしょ？」といわれたとします。

冷静に考えれば……当たり前です。
彼と同じ立場で同じ仕事をしているわけではありません。
仕事の話をされても分かることはないのです。

ならば「うん！　わからないからもっとあなたを知りたいの。だから教えて」と言ってもいいのです。

ですが、ほとんどの女性がこのようなことを言わないでしょう。

ほとんどの場合、彼からの「君に話しても分からないでしょ？」という言葉に傷つくばかりなのです。

そして自己完結します。
「これ以上聞くと迷惑になるわ」と。
そのうち「聞きすぎるときっとまた嫌がられる」となるでしょう。

ところがこの「自己完結」は、パートナーシップをもつれさせる原因になることがとても多いのです。

「自己完結」をしないためには、「頭の中の彼」ではなく、「リアルな彼」を見ることが大切です。

そのためには、彼と話をしたり、彼に確認をすることです。
コミュニケーションが必要になります。

彼の話を歪曲して受け止めないためにも。
女性は特に、「悪い方」へと歪曲することが多いので要注意なのです。

 

さて、そのためのコツがあります。
それは、あなたが素直であることです。

あなたが拗ねていると、彼もおなじだけ拗ねている、ということを知ってください。

あなたが素直じゃない度合いだけ彼も素直ではない、のです。
裏を返せば、あなたが素直であれば、彼も素直になるのです。

それを理解するところから、優しい関係が生まれ始めます。

ほんとうは「ハグして！」といいたいのに、「なんで早く帰ってこないの？　わたし、大変なんだから！」と彼に言ってしまっていませんか？

そうすると彼も同じです。
「さみしかった」といえずに、あなたの帰りが遅いことに「こんな遅くまでなにしてたんだよ！」と怒ってしまうのです。

相手に寄り添い優しい関係を築いていくためには、相手に興味を持つことが必要です。
そして傷つくことを恐れないことです。

傷つくことや痛みを伴うことが怖いといって彼との距離をとり続けながら本音を言わずに寂しく過ごすのか、怖いけれども彼に近づくことを選び優しい関係を作っていくのか……離れるのか？　愛を選ぶのか？

その選択を、あなたは決められます。

「相手が近づいてくれたら……」それは言い訳であり自己完結です。

あなたから近づくことが、愛を増やす行為になります。

自分はどうしたいのか？　そこに目を向け、そこに向かって歩いてください。

 

相手がどうか、ではなく、あなたはどうしたいのか、です。

応援しています。