パートナーシップのご相談で、「彼の言葉や態度に傷つきます」というお話を頂くことがよくあります。
そこには、自分が自分を否定している度合が大きければ大きいほど、相手の言葉や態度に傷ついてしまう、という連鎖があります。
つまり、自分を否定しなければ、相手の言葉や態度に傷つくことはないのですが……
では、どうやったら自分を否定せずにいられるのでしょうか?
今日は、自分を否定しない=自分を満たす=自己愛 をテーマにお話したいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。
理屈やノウハウより、最も大切なこと
自分を否定しない=自分を満たす=自己愛 がテーマですが、それを取り上げるうえで、最も大切なことを、今日はお伝えします。
これは、理屈やノウハウを知るよりも、なにより重要なことです。
むしろ、これを知っていないと、理屈やノウハウを知って努力をしてみても……その努力さえも海のもくずと消えてしまう……くらいに大切なことです。
なにより重要で大切ことは、というと……
焦らないこと!
すぐに状況が改善するだろう……という期待はしないでください。
自分を満たす「自己愛」を育むための特効薬はありません。
「自己愛」は、とてもとてもゆっくりにしか育ちません。
それに……これまでに「自分否定」をくりかえしてきてしまっているのなら、なおさら時間が必要です。
一足飛びには、いかない、ということを知っておいてください。
だから、状況が思うようにならないからといって、焦らないことです。
ゆっくり時間をかけて育てることだけが、状況を変える一番の早道だと、知っていてほしいのです。
まずは、状況を知るところか始めましょう
今日のテーマは、「自分を否定しない=自分を満たす=自己愛」というお話ですが……
この「=」の関係がさすとおり、「自分を否定する」を辞めることが、自己愛を育むことにもなるわけです。
ではそもそも、「自分を否定する」とはどういうことでしょう?
これは、自分で自分をイジメている、と同じことです。
そして、自分の無意識にダメ出しをしている状態を指します。
これもできていない、あれもできていないじゃないの!
こんなこともできないなんて……ばかなの?!
あの子はこんなことなんて簡単にできているのよ! なんでできないの?!
もう、ほんとうにてグズでのろまなんだから!
さいていだわー!
ほら、またちゃんと出来ていない! もう! 本当にしっかりしてよね!
こんなこともできないの? ほらバカにされるよ!
こんなダメ出しを、自分自身に向けて、無意識にオートマティックにやってしまっているのです。
1000里の道も1歩から
「自分を否定しない」ということは、無意識にオートマティックにやってしまっていることを、辞めることと同じです。
「自分否定を辞める!」と決めた最初の頃は、今までのパターンと違うことをやらなければいけません。
これまで「自分をイジメていた」のに、「褒める」ことをするのです。
よくやったね!
頑張っているね!
えらいね!
さすがだね!
やっぱり、最高だー!
そういうところが、いいところなんだよね。
などの言葉を、自分で自分に投げかけてあげるのです。
どんな小さなことでも、自分ができていること、できたことに「褒める」をしていくのです。
ところが、自分を「褒める」をやってみても
むなしくなったり
無意味だと思ってしまったり
いやな感情が湧いてきたり
泣きたくなったり
怒りたくなったり
このような心の動きをひとつひとつ受け止めていかなければなりません。
これが大変で辞めてしまうこともあるでしょう。
心が折れそうになることもあるでしょう。
「自分が自分の価値を見て生きましょう!」といわれ、自分のいいところを見ようとしても……「え……え……えっと……いいところなんて分かりません!」となるのも、仕方がないことです。
これまで無意識に自分を否定してしまっていたのですから、簡単にすぐに「いいところ探し」などできるわけがないのです。
このような心の抵抗を受け止めることは、とても大変なのです。
だからこそ「こういう風になるものなんだ」と最初に知っていてほしいのです。
時間がかかるということ、そして最初の頃は、自分を褒めることが難しい、心の抵抗が出てくるという、この三つは、あって仕方がないもの。
だから、焦らないで、といいます。
むなしさや、悲しみや、怒りなどとして、心の抵抗はでてくるものです。
それでも、1000里の道も1歩から。
自分をイジメてきた過去があっても、諦めずに、自己愛を育み続けている人はいます。
ひとりでは辛いからと、伴走者といっしょに歩まれていらっしゃいます。
応援しています。
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