いつか分かってくれるはず……その日がやってくることはないでしょう。ではどうしたらパートナーと幸せになれるの?

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

「いつか、彼がこちらを振り向いてくれるようになるでしょうか……」
「いつか、彼にわかってもらえるでしょうか……」

このような夫婦関係でのお悩みや恋愛でのお悩みをご相談くださる方や、また、性愛心理学の講座でもはっきりとお伝えすることがあります。

それは、パートナーシップにおいて「いつか」という期待を持たない方がいい、ということです。

今日は、パートナーシップにおいてなぜ相手に期待を持たない方がいいのか? についてお話したいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。

彼の面倒を見たい? それは見棄てられ不安からかもしれません

どんな恋愛や夫婦関係であっても、ひとつの大切な前提があります。

それは

自分が自分を大切に扱っている度合だけ、自分を大切にあつかってくれるパートナーを選択するのが、人です

ということです。

それはたとえば……自分を大切に扱う力が弱い「自己肯定感が低い人」は、パートナーを選ぶときに「自分を大切に扱っていない人」が気になってしまう、のです。
そして「自分を大切に扱っていない人」の面倒をみたくなったり、助けたくなったりします。

けれどもそれは反面、「自分自身が助けられたい」「面倒をみてほしい」という深層心理の現れでもあるのです。

つまり、「自分を大切に扱っていない人」に自分を投影しているわけです。

 

「彼を助けたい、面倒をみてしまう」という心の裏に、悲しい感情が潜んでいることがあります。

「こんなにしているんだから、いつか彼は変わってくれるはず」
「こんなにしている私を、まさか見棄てないわよね?!」

という気持ちです。

「期待」には、「見捨てられ不安」が根底に隠されていることがあるのです。

自分のことは「自分で」育てること!

もし、誰かに何かを期待しているならば、あるいは、ついつい「助けたい」「面倒をみてしまう」という場合、ここをじっくりと見つめることは大切です。

無価値観から「どうせわたしなんて……だから彼が必要なの」という期待
罪悪感から「わたしがしっかりしていないから、彼もダメになるんだ……」という不安

この思い込みを手放し、自分を育てていかなければ、いつまでたっても不安による投影をくりかえしてしまいます。

一方で、「自分を育てる」を勘違いする人がいます。

誰かに自分を「分かってほしい」「認めてほしい」と、自分の頑張りをアピールする……

あるいは、「誰かに自分の面倒を見てもらえばいい」「すべてを受け入れてくれるパートナーがいればいい」などと、自分で自分を育てるのではなく、誰かに育ててもらおうとするのです。

「自分を育てる」とは、誰かに分かってもらおうとしたり、認めてもらおうとしたり、ご機嫌にしてもらおうとするのではありません。

自分のことは、自分で育てるしかありません。

「自分で自分を育てるんだ」
これを、受け入れることをやっていくしかないのです。

あなたに見合う人しか、あなたの周りには集まりません

とはいえ……自分で自分を育て始めると……最初がとても苦しいのです。

誰かとの関係で「傷ついたわたし」を認めて、そのときの「わたし」が抑えてしまった感情を解き放つと、人に対する執着も薄れてしまいます。

つまり、人の顔色を伺いながら生きていくことができなくなってしまうのです。

するとどうなるか……
あなた以外の人は、びっくりするでしょう。
あなたの「豹変」ぶりに。

相手にしてみれば

いままで感情に訴えることなくおとなしかったあなたが
いままで一生懸命お世話をしてきたあなたが

そこにはいないのですから。

あなたは、相手との関係性に戸惑ってしまうこともあるでしょう。
もしかすると……それが辛いと、自分を育てることを辞めてしまう……ということもあるかもしれません。

けれども、ここを越えなければ「自分」は育ちません。

誰かの顔色をうかがうことなく、自分がどうすればご機嫌になることができのか?

に素直になることで、執着を手放し自由になることができるのです。

たしかに、これまでの人間関係が崩れるかもしれません。
パートナーが去ってしまうかもしれません。

けれども新たに、執着を手放し自由になった「あなた」に見合うパートナーと出会うことになるでしょう。
自由になった「あなた」を慕う人たちが周りに集まってくるでしょう。

 

今の夫婦関係を修復したいなら、あるいは、今の彼と仲良くしたいなら、パートナーに変わってほしい、と思う前に、まずは自分を育ててみませんか?

その先に、あなたに見合う人がまた、現れるのですから。

食を育てるように性を育てよう!
愛し愛されるを文化にし、日本を元気しよう!

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