いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
性愛心理学にはよく出てくるキーワード「成熟した大人」。
これは、幸せなパートナーシップを築くうえでは欠かせない要素だとお伝えしているわけですが……
多くの方から、「『成熟した大人』になるにはどうしたらいいのですか?」というご質問をよく頂戴するようになりました。
「成熟した大人」というお話は性愛心理学の講座でもお話ししていることですが、今日は、「成熟した大人」へ向かうための、心の成長ステップ、をテーマにお話しをしたいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。
成熟とは、どういう状態ですか?
心の成長ステップは、立場によって違います。
心の成長のステップには「依存の側」と「自立の側」の立場ああり、それぞれの見え方が違うのです。
たとえるなら、子どもの立ち位置が「依存」といわれる方であり、大人の立ち位置が「自立」となります。
これはなにも、「子どもだから」「大人だから」という考え方ではなく、大人にも「子どもの立ち位置」と「大人の立ち位置」がある、と考えていただければと思います。
つまり大人であっても、「子どもの立ち位置=依存」と「大人の立ち位置=自立」の両面を持っている、というわけです。
ところで、「成熟」には本来目指していきたい立ち位置というものがあります。
それが「対等さ」です。
どちらもが相手に依存していいて、どちらもが自立している
この対等さが成熟といわれるものです。
ところが、この「対等=成熟」を手に入れるには、とても時間がかかります。
「依存」とは、どんな状態ですか?
まずは、ここを考えてみましょう。「子どもの立ち位置」、つまり、依存の状態であるとは、どういうことをいうのでしょうか?
依存の状態にあるときは、こんなことをしてしまいます。
- 相手に愛されるにはどうしたらいいか? ばかりを考えてしまう
- 相手の機嫌に振り回される
- 連絡がないと落ち込み、一喜一憂する
- 見捨てられるんではないか? という不安に苛まれる
- 自由が無いように感じる
- 相手とこじれると、「悪いには相手だ」と想う
- 自分に自信が無い
- 自分が責任を持たなきゃいけない事を避ける
- 自分を責めすぎる
- がまんをしすぎる
- 言いたい事を言えない、やりたい事をやれない
- 良い子のフリをする
- 犠牲的
- 決められない
- すぐに辞めたくなる。投げ捨てたくなる
思い当たることは、ありますか?
「依存」の状態から抜けるためには?
では、この状態を抜けるためにはどうすればいいのでしょうか?
それは、振る舞いを整えることです。
怖い……でも怖いままであきらめない、という姿勢が大切です。
怖いからやめる、のではなく、怖くてもやるを選択するのです。
本当は嫌いなんだけど……後の面倒がいやだから合わせておこう……いや、やっぱり嫌なものは嫌という。
やっぱり私がやらないとこの仕事は前に進まない……いやいや。みんなを信じて任せよう。
そうやって行動をしていったあと
「あぁぁぁ……怖かったぁ」と口に出してください。口に出すと「怖い」が出ていきます。
そして「よくやった! えらかった!」と、怖くてもやった自分を褒めてあげて欲しいのです。
「依存」のテーマはこれです。
やりたいことをやり、言いたいことをいう。
もし、自分が言いたいことややりたいことが見えないときは、その時に思ったこと思っていること……どんなことでもいいので、ノートに書き出してみてください。
そして、それを眺めて自分と対話してみてください。
人の気分を気にするのではなく自分の機嫌にフォーカスすることが大切です。
自分の機嫌をとることをしながら、そんな自分を認めること。
人のためではありません。
誰かに愛されるためではありません。
自分の人生のために! やる!!!!!!
これが、「依存」のテーマです。
山登りをしていると思って、越えていってほしいと思います。
応援しています。
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