今日はこちらの記事に関連するお話です。
こちらで「依存」というお話をしました。
今日は、この「依存」を作り出した状況よりも、もっと深く傷ついてしまった場合について、見ていきたいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。
まずは「依存の状態」についてのおさらいです
こちらの記事では
それをもう少し補足すると……
わたしたちは親との間で起きた出来事を、間違った認識をしてしまったり誤解をしてしまうことがあります。
それは「愛がない」もしくは「良い子でなければ愛されない」という思い込みです。
本当は、親は「彼らなりのやり方で」あなたを愛していたのに。
親の愛し方が「彼らなりのやり方」であるものですから……子どもにはとてもわかりにくいのだと思います。
そうして「愛がない」「良い子でなければ愛されない」という思い込みをつくってしまうことがあるのですが、その一方で、もう一つ陥ってしまうパターンがあります。
それが、「自分が愛してほしいやり方ではない!」と怒ってしまうパターンです。
「わたしの愛して欲しいように!愛してくれないんだったら、あなたの愛なんてもう要らない!!!」とすねてしまうのです。
「良い子でいなければならない」も「愛がいない! と怒る」の、どちらのパターンも「依存の状態」です。
パートナーに投影してしまいます。
もっと深く傷ついてしまった先にあるもの
では、両親との関係でもっと深く傷ついてしまった場合はどうなるでしょう?
たとえば、暴力や暴言、あるいはネグレクトなどの虐待を受けた子どもたちが陥りやすい状態です。
もちろん「傷つく」程度はひとそれぞれですから、たとえ「虐待」といった事実がなくても、陥ることはあります。
それが
「もういいです。わたしは要らない存在でしょ?」
「自分で何とかしますので」
「わたしに近寄らないでください」
こういう状態です。
人の愛を受け取ることができなくなってしまうのです。
まるで、傷ついてしまった野良犬のように。
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人間が好きでなついていたのに……ある日、買い主が変わって、叩かれ、いじめられ、嫌なことをたくさんやられた。
良い子になるように頑張ったのに、ぜんぜん相手にしてくれなくて、がんばってもがんばってもやさしくしてもらえない。
たくさん傷ついて……「ぐるるるるるるるるるぅぅぅ(怒)」と、唸るようになる。近付くな! と。
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これはたとえです。
たとえですが……状況はほとんど同じです。
わたしたちは人間なので、「ぐるるるるるるるるるぅぅぅ(怒)」という部分を隠すことぐらいかもしれません。
愛想よくしていても、そつなくしていても、誰とも親密にならない状態を作ります。
もちろん、もともと「ひとりが好き!」というタイプの人もいます。
けれども、もともとこういうタイプの人は、人の集まるところにはいきません。
むしろ、人間関係でこじれる因縁をもっていないので、人が近づいてきます。
けれども、深く傷ついて一匹狼になった人は、「人を寄せ付けない」雰囲気を持っています。
あるいは、上面の関係性で刺激ばかりを求めることもあります。
親密になることのが怖いので、恋人を何人も作ったり、毎日違う人とセックスをしたり、感情を感じずに済むので刺激的な毎日にあけくれたりハードワークに明け暮れたり……
毎日、クラブで騒いでいても満たされることはないので、もっと強い刺激が欲しくて中毒になります。
ひとり孤独からな状況から抜け出すにはどうすればいいですか?
深く傷ついてしまい人との親密な関係性を築くことができなくなってしまった場合、傷ついた経験を隠して「もう二度と傷つきたくないので人間との距離を取ります!」をしています。
こんな感じに↓
・ひとりでがんばる
・誰にも助けてと言えない
・自分が勝ちたい
・競争のこだわる
・世の中敵だらけだと想う
・防衛的なので、人の輪に入りにくい
・世の中にはバカばかりだと想う
・男性蔑視、女性蔑視がある
・タスクに追われる
・感情を感じない。
・いつも忙しい
・弱い人が嫌い。甘える人がいらいらする
・頼ってきてくれると、抱え込む
・断れない
・ハードワークや、多すぎるゴール
・派閥争い
・燃え尽き
では、これらの状況から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
助けを求める
人を頼る
感情を感じることがテーマになりますし、信頼し、コミュニケーションを取ることもテーマになります。
傷ついた経験を二度としないために、ひとりでいることを選んでいたのですから。
またこちらの状況に陥った人たちには、傷ついた経験があるのにこれを隠しています。
「弱い自分など見せはしない。弱さを見せるくらいなら、死んだ方がましだ」
そういって、ほんとうに命を落としてしまったり、命を落とすまではいかなくとも、「人生なんてこんなもの……」と、あきらめてしまいます。
ですから、自分の弱さを認めて行くこともテーマです。
これらの状況から抜け出すには、一朝一夕にはなりません。
時間がかかる場合もあります。
けれども時間がかかっても、あなたが選びさえすれば、この先に本当の人生がまっています。
真実のパートナーシップを築くことができる、人生が。
あなたの歩みを、応援しています。
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