今回のお悩み相談
今回は、パートナーシップが上手くいっているって? どんな感じなのですか? というご相談の続きです。
前回の記事
いつも興味深い発信をありがとうございます!
多分今回が初めてのコメントです。3歳の娘がおり、振り回される毎日を送っています。
私は娘が羨ましくてしょうがないです。
娘がというより、のびのびした環境にいる未就園児が。「自分のペースで、気の向くままに好きなことに、成果を気にせず取り組め、家事など遊び以外のことは誰かがしてくれる」
こんな生活が、理想だと思っています。→まだ子どもですよね??パートナーシップに関しても最近悩んでて。
2人の意見が食い違って、妥協点を見つけられず平行線でいてしまうことが増えてきました。「一緒に楽しみ分かち合う」ことは、娘の成長や愛らしさだけです。不和があると寂しく感じます。
それから、私自身に関心を持ってもらえない寂しさはセックスすると満たされます。
「好き」という気持ちが溢れてくるし、相手に求められていることを確認できるので。夫婦関係に関してはもうセックスすることだけ考えて、家事育児仕事は完全に分担して関わらないようにし、相互理解とか気遣いなど他のことを夫に求めるのはあきらえたら楽かなとさえ思えてきました。
(完全に諦めるのではなく、私の求めるラインを下げるということです。)成熟した大人になるにはどうしたらよいでしょうか??
良きパートナーシップとはどんなものですか??
あなたの幸せのヒントになれば幸いです
こちらで、「違う」ということを、どれだけ楽しめるか?が鍵です。
とお伝えしました。
それでは、こちらの続きを書いていきたいと思います。
違いを楽しめる成熟した大人のパートナーシップとは?
「違いを楽しむ」ということは、相手と対等だということです。
ところが、これまで違いを楽しむことができなかった人が、「では違いをたのしみましょう!」「これからは対等になりましょう!」といって「はい! そうします!」といって、すぐにできるものではりません。
違いを楽しめるようになるためには、楽しめるようになるまでの道を歩く必要があります。
ですから、子どものように拗ねた態度でパートナーシップをこじらせることも、あるいみ、必要な道のりだともいえます。
さて、結論から申し上げると、Eさん(質問者様)のいう「成熟した大人」どうしのパートナーシップとは、安心感を土台にしたパートナーシップのことです。
「安心感」をいかに構築できる関係性になるのか?
にかかっています。
相手の敵では無く、味方になれるかどうか
自分のご機嫌を自分で取ることができるかどうか
相手に「与える」ことで、お互いが循環できるかどうか
そうして、自分の気持ちを押しつけるのではなく(違いを)「分かち合う」ことができる関係のことです。
「分かち合える」関係とは?
「違っていい」の裏を返せば、理解しあわなくていいということです。
「わたしのこと解ってよ!!! 理解してよ!!!」というのは、子どもの発想であって、押し付けになります。
「そうなんだぁ」という共感でつながり、お互いの自由を尊重し、相手が成功することを喜んで助けることが「違っていい」なのです。
だから、ひとりでも楽しいし、2人でも楽しいし、子どもがいて家族でも楽しい、わけです。
ご質問者様からのメッセージを少し掘り下げてみます
厳しい意見に思えるかも知れませんが、Eさんのご質問を少し掘り下げます。
Eさんのこの言葉たちは、「要望」ばかりが並んでいることが解りますか?
・不和があると寂しく感じます。
・私自身に関心を持ってもらえない寂しさもあります。
・夫婦関係に関してはもうセックスすることだけ考えて
・家事育児仕事は完全に分担して関わらないようにし
・相互理解とか気遣いなど他のことを夫に求めるのはあきらえたら楽かな
(完全に諦めるのではなく、私の求めるラインを下げるということです。)
つまり
「不和にしないで」
「関心を持ってほしい」
「セックスはしてください」
「分担した育児家事仕事には関わらないです」
「ほんとうは相互理解や気遣ってほしいです」
という言葉たちが潜んでいるのです。
「不和」とはなんでしょう?
旦那さんには関心があるから、あなたとセックスするのでしょう。
家事育児を分担しているということは、あなたの手伝いもしてくれているのでしょう。
子どもの成長と愛らしさを一緒に分かち合うこともできるのでしょう。
とても素敵なことだと思うのです。
男性にしてみると「何を手伝ってほしいのか?」を具体的にいわなければ解りません。
たとえば……男性が車の修理をしていたとしましょう。
彼が「手伝ってー」といったとしても、何をしていいのか? とあなたが解らなくなるのと同じです。
「家事を手伝ってよー」
「育児を手伝ってよー」
では、もしかすると、あなたが手伝って欲しいことを手伝ってもらえないかもしれないのです。
では、あなたがしてほしいことを相手にしてもらうためにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、「どうやったらいいのか」という手順を教えてあげること。
あるいは、本などに書かれたことを指して「こうしてほしいの」ということ。
そんなコミュニケーションがとても大切です。
「あきらめる」とはなんでしょう?
あきらめるとは、「切り離す」ということです。
けれども、「あきらめたくない」から、こうして相談くださっていると思うのです。
あきらめていないのに、「あきらめると楽になるのかな」という……
自分にウソをついてはいけません。
「あきらめたくない」それでいいのです。
相互理解とは「相手を理解する」+「本音の開示」
では「相互理解」とはなんでしょう?
これをいうならば「旦那さんのことは理解している」が前提です。
彼の好きなもの、彼は何をやっているときが幸せか、彼の仕事の大変なことってなに?
彼が人生で一番嬉しかったことは???
「わたしはこう思う」ではなく、彼の言葉そのままを知っているのか? ということです。
相手を理解しているからこその「相互理解」です。
自分を解って欲しい! と思えば思うほど、旦那さんに目が向いていないことになります。
「相互理解」をするには、自分のことを開示しないといけません。
思っていることを相手に伝え、やりたいことをやる。
それがあってこそ、相手に自分のことを理解してもらうことができます。
家事がやりたくないのならば、やらない。
子どもみたいにしたいなら、そうする。
本当は手伝って欲しいのに、「察してほしい」では相手に伝わりません。
本音をいう。
ここからしか、自分のことを理解してもらうなど、到底できないのです。
「察してよー」と思ったとたんに、パートナーシップは萎えていきます。
コミュニケーションをサボってはいけないのです。
成熟した大人のパートナーシップがどういうものかを書いてきたのですが、もうお解り頂いたのではないかと思います。
お互いの「気持ち」を分かち合え、お互いに気持ちよくし合えること
気がついた方から承認をしてあげること
具体的に彼にしてほしいことを伝え、それをしてくれたら大いに喜び、彼をあなたの喜びにしてあげること
これが、成熟したパートナーシップです。
成熟したパートナーシップを持てば、恩恵だらけです。
Eさんも、今の状況は全て、成熟したパートナーシップのための道のりだと思いながら、ぜひ、取り組んでいただきたいと思います。
Eさんのお幸せを、お祈りしております。
いつもありがとうございます。
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