離婚の危機の乗り越え方についてのお話を、今日でいったん完了させたいと思います。
最後は夫婦一緒に仕事をするときに気を付けること、について触れています。
特に「男性の在り様を女性が引き受けてしまってはいけない」というお話をしています。
これは、仕事を一緒にするしないに関わらず、多くの女性に知っていてほしいことです。
ぜひ、これまでのお話の総括としてお読みいただければ幸いです。
パートナーシップにはお互いの自立が欠かせません
旦那さんが不機嫌な理由が環境にある場合、その環境を変える努力をすることは大切です。
それは、相手の環境に自分を合わせる、というようなことではありません。
環境を変えるために大切なのは
わたしにはわたしの人生がある
あなたにはあなたの人生がある
を言い続けていくことです。
それぞれの人生があるからこそ、パートナーシップは輝きます。
ここを一緒にしていはいけないのです。
たとえ運命共同体であっても、お互いが自立をしていることがパートナーシップに欠かせません。
愛すること、愛されること、その関係性をあきらめないけれども、いつでも別々に暮らしていくことができる、という心意気が必要です。
だからこそ……
離婚をして別れる選択を持ちながらもパートナーシップをあきらめない
これを貫いていくのです。
あなたは男性に「あなたを頼りにしている」と伝えていますか?
ほんとうにあった物語の中に、一緒に事業をしていた夫婦のお話があります。
旦那さんの不機嫌の理由が、一緒にしていた事業に関することだったのです。
彼らは、いったん事業を縮小し、事業を切り分けました。
特に旦那さんが負担に思うことをすべて切り分けたのです。
同時に、「離婚をして別れる選択を持ちながらもパートナーシップをあきらめない」を、女性は貫いていきました。
旦那さんが負担に思っていたことを事業からも引き離すことができると、旦那さんは落ち着きを取り戻していきました。
すると……旦那さんのやさしさが戻ってきたのです。
さて。
男性の優しさが伝わってきたなら、女性は次にすることがあります。
それは、女性側が男性に弱みを見せていくことです。
自分が今困っていること
抱えている心の荷物の多さ
しんどいこと、つらいこと
それらを彼に聞いてもらいます。
そして……彼を頼りにしていることを伝えるのです。
女性が男性に、「あなたを頼りにしている」と伝えることは、ほんとうに……大切です。
これらのプロセスを経ていくと、彼は力を取り戻してきます。
男性の在り様を女性が引き受けてしまってはいけない
夫婦で仕事をするとき、男性の喜びを女性が奪ってはいけません。
それはつまり、男性の在り様を女性が引き受けてしまってはいけない、という意味です。
男性は女性に頼られたいものです。
それなのに、女性が「わたしについてきて!」というように男性の先を走ってしまうと、男性が本来持っている力(女性を喜ばせたいという力)が衰えてしまいます。
自然に備わった本来の姿が、男性と女性で逆転していないかを見直していくことが「環境を変える」という意味にもなります。
そうして収まるところに収まったなら、もういちど女性が、彼とともに歩く人生にコミットしてほしいのです。
そしてここまできたなら、離婚を乗り越えるためにこれまで特に大切だとお話しててきた「離婚をする選択」を、ここで全部捨ててください。
パートナーシップと自分の人生にコミットをしなおすと、お金もそれまでの事業も……何もかもなくすかもしれません。
それでも、自分がしあわせになる選択をする限り、なんとかなるのです。
自分の人生にウソをつかないことを決め
自分がなにものの犠牲にもならないことを決め
それさえすれば、新しい人生が開けていきます。
再出発
そんな言葉がふさわしいのかもしれません。
ここで綴っている「ほんとうにあった再生物語」は、私の物語です。
最後に書いたように、自分の人生にコミットしなおすと、お金も事業も無くしました。
けれども、私にも無くならなかったものがあります。
パートナーと応援してくる仲間。
そしてこれまで学んだすべてのこと……経験と智慧です。
これまでの事業は無くなりましたが、新しい事業を興すことができました。
また夫婦の再出発を迎え、これまで住み慣れた土地を離れました。
これまでとは全く違う、自然溢れる土地への移住となりました。
そうして今は、ほんとうに穏やかな日々を過ごしています。
どうか、自分を信じて歩んでください。
あなたが自分をあきらめない限り、かならず未来は明るいです。
それは、私が身をもって知っています。
心から、応援しています。
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