「人の機嫌が気になって仕方がない」というご相談は多いのですが、特に、相手が好きな人であればあるほど「嫌われる」というのは怖いものだと思います。
だからこそ……その人の「機嫌が気になる」のかもしれません。
さて今日は 人の機嫌 をテーマにお話したいと思います。
あなたの考え方のヒントになれば幸いです。
彼の機嫌は、彼のもの。わたしの機嫌は、わたしのもの
その気持ちはよくわかります。私にもそのような経験がたくさんあります。ですから、云わんとすることはとてもよくわかるのです。
けれども、心理を学ぶものとしては、このようにお伝えしなければなりません。
「人の機嫌が気になって仕方がない」を思うとき、それは「人の機嫌をなんとかしようと思っている」からと。
ただ、このことはとても気が付きにくいものです。
「その人の機嫌が悪いと、自分の機嫌が悪くなる」というのは、自分の領域を「侵食」することを相手に許していることと同じなのですが……そこに気が付いていないのです。
子どもを見ていると分かると思うのですが、隣にいる子どもが大泣きであっても、平気で遊んでる子どもがいると思います。
この態度に、「人の機嫌を気にしない」が現れているように思います。
その人の機嫌は、その人のもの
その人の機嫌は、わたしの機嫌と関係がない
ここが解っていないと、誰かにいつもびくびくしながら生きていることになります。
人の機嫌を見張ることほど、不毛なことはありません。
とはいえ、人の機嫌が気になることをすぐに辞められるか? といえば、すぐに辞めるには難しいです。
長年の習慣や子どものころからの癖といっしょで、これまで「そうだった」ことを辞めるためには、辞める練習が必要です。
では、「人の機嫌が気になる」を辞めるためには、どうすればいいのでしょうか?
人の機嫌が気になる、を辞めるためにはどうすればいい?
相手の機嫌が気になりはじめたら、その場を離れることです。
相手の機嫌が気になり始めてきたら、そっとその場を離れてみる。気持ちが落ち着くまで、離れておく。
そうやって、自分が落ち着くことに集中してください。
散歩に出てもいいでしょうし、お買い物にいってもいいでしょう。
あるいは、少し寝てもいいでしょうし、お風呂に入ってもいいでしょう。
自分の気持ちが侵食されることを許さないために、自分の気持ちを守るために、まずは相手から離れるだけでいいのです。
あなたが心地よくなれることをしないと、自分の気持ちを守ることはできません。
相手に嫌われるのはいやだから我慢をしておくのか、自分の心(尊厳)を守るためにその場を離れてみるのか……もちろん、決めるのはあなたです。
ただ……誰かに嫌われることさえも怖れないことが、自由に生きる「基本のキ」。
自分の人生が「しあわせだ」と思えないことを、誰かのせいにしては、いけません。
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